動画投稿について考える

 1ヶ月とちょっとぶりに動画を撮って投稿してみた。今日は書くことがないのでそれについて書いてみることにする。以前raylibを使ってみるというテーマで30本ほど撮った。どれも1時間超えのプログラミング実況といった内容だった。何も準備なしでやる自信はなかったので、予め、一度コードを書いてから、それをもう一度実況を交えながらやり直すといったものだった。raylibの機能に焦点を当てたかったのだが、成り行きでゲームを作る方向にシフトしていった。1回やったことをもう一度繰り返すのと、確実に何をやっているかを確かめながらコーディングするということで、学習効果はそこそこ高かったのではなかったかと思う。それで目的は達成できていた。そこそこの成果が得られたと思っている。

今回はRustでゲームを作るというテーマで撮っていく。すでに3本アップロードした。前回のように、すべてを実況するのではなく、その日その日の要点だけをアップしていくというものにするつもりだった。前回のは長すぎて、密度が低すぎると反省しているからだ。今日の3本のうち、最初の1本は良かった。15分で終われた。これはいける、と思ったのだけど、2本目は30分、3本目は1時間と、結局前と同じになってしまっている。これは良くない。明日から修正していかないといけない。どうやったら短時間で必要なポイントだけ記録することができるだろう。コーディングを実況というタイプの動画だから、どうしても長くなってしまうのだろう。コーディング実況は録画でやってもあまり面白みがない。やるならライブ配信の方が面白そうだ。しかし、ライブ配信は敷居が高い。まず、誰も見てないのにライブ配信するというのがちょっとしんどい。これまでの録画してきてアップロードしたものは、再生回数を稼ごうなどという気はまるっきりなかった。そのはずだったのだけど、あまりに再生されなさすぎなので、残念な気持ちがまったくないと言ったら嘘になる。自分でページを開いてしまうとカウントされてしまうので開かないようにしていたので正確な数がわかる。1本につき大体5回といったところだろう。再生時間は1分未満がほとんどだ。本音をいうと、100回とは言わないが、30回はほしいところだ。

不本意ではあるが、なぜ再生されないのかを考えてみよう。喋りが良くない、声が良くない、内容よくないといったところだろう。一言でいうとつまらないからだ。アイコンがデフォルトのままだしチャンネルページの見栄えも良くないし、タイトルや説明に情報が少なすぎて検索にもかからないだろう。不運にも動画を開いてしまった人はこいつは一体何がしたいのだろうと不審に思うに違いない。何をしたいか、自分でもよく分かっていない。動画として残すことで、そのために行ったプログラミングを定着させる効果が見込めると思っていたのだが、だんだん動画を完成させることの方に意識が持っていかれる。確かに多少の効果はあるだろう。しかし、もっとも良い手段とはかけ離れている。もっとも良い手段とは何だろう。現実のプログラムを書くことだ。ゲームを作ることがゲームプログラミングの能力を向上させる最高のプロセスではなかろうか。その過程を取り繕ったように動画に仕立て上げることに本当に価値はあるのか、疑問だ。前回のraylibの動画から得られた教訓は、そのようなことに時間をかけるくらいなら、さっさとゲームを作れ、技術をみにつけろ、ということだ。今回も同じようなことをやっていたら、まるで成長していないということになる。今日やってみてそれに気づけたことだけでも良かった。

実をいうとさっきまで、この投稿を書くまではそうは思っていなかった。これからしばらく、Rustが使えるようになるまで、同じようなサイクルでこつこつアップロードしていこうと考えていた。たった今、こうやって振り返ってみることで、それに気づけた。このブログは特に目的もなく始めたのだけど、かなり自省を促す効果があるようだ。 これは続ける価値がある。YouTubeはどうだろう。何か得るものがあるだろうか。さっきも書いたけど、その日行ったコーディングを繰り返すことによって、プログラミングを定着させるという効果は見込めるものの、もっと良い手段は他にもある。ゲームプログラミングができるようになりたいならゲームを作るのが一番良い。今日の動画をアップロードするまでに準備なども含めて費やした時間は、おおざっぱに5時間くらいではないかと思う。この間に何ができただろう。これからもこのように時間をかけていていいものだろうか。

だんだんと動画を投稿し続けることが否定的な方向に向いてきた。学習効果だけを期待すると、良いものとは言えないことが明らかになってきた。しかし、それだけが理由でやってきたわけではなかった。動画を取り終えてアップロードしたときの、やってやった感、達成感はなかなかのものだ。数時間の作業の見返りとして得られる達成感は中毒性がある。それにもし再生回数までついてきたらもうどハマリしてしまうだろう。もしかしてドハマりする前に気づけてよかったのかもしれない。もうちょっと冷静になってやるべきだ。動画を投稿するのは楽しいだろうかと言われると、そこそこ楽しいと思える。それは良いことだ。過酷なトレーニングの合間の僅かな楽しみとして、ちょっと趣味としてやるだけなら、悪くない。ただ、全力で、半日や1日かけてやるようなことではない。ゲームの完成を動画の投稿と同一にしてしまうべきではない。もし続けるならもう一度やり方を見直す必要がある。

完全にやめてしまうのはちょっと惜しい。せっかく見つけた密かな楽しみなので、も少しやってみたい。理想は、1日30分くらいの時間を確保して、その時間内にすべての作業を完了させることだ。30分ではその日の成果をリプレイすることは不可能だろう。また、そんなものの需要は皆無であることはもう前回のシリーズで身を持って知っている。動画の長さは重要で、10分程度でないといけない。その時間では実況コーディングは不可能なので、もうやらない。その日作ったゲームのコードに解説を加えて再考するというのはどうだろう。これなら10分程度で終わるのではないだろうか。振り返ってみることで定着を測るという目的にもあっているように思える。悪くない、しばらくこの方針でやってみよう。ライブ配信はどうだろう。今はやる価値がなさそうだ。もう少しうまく喋れるようになってからのほうがいいように思える。練習としてやるのはありだけど、それ以外の成果は期待しないほうがいい。まずRustがまだ全然馴染んでいないこの状態でやるのは、無謀に思える。ということでなしだ。学習過程をオープンにするというのは新鮮で試してみたい気もする。しかし、中毒性が高そうで、前と同じ罠にハマってしまいそうだ。危険なのでやめておこう。

だいたい方針が決まったので満足した。

 

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