Fcitx5の動画

UbuntuにFcitx5を導入する動画の修正版を投稿した。2年前に作ったやつはkimpanelを導入していない明らかな欠陥品だった。だいぶ前から気づいていて、放置していることに後ろめたさがあった。何故か急に思い立って作ってしまうことした。まだ一部完璧とは言えないところがある。kimpanelが有効になっているにもかかわらず、ログイン後にWayland診断の通知が表示されたりされなかったりする不愉快な現象が発生することがある。どういう条件で発生するのか、知らぬ間に発生しないようになったりして、とても気持ちが悪い。結局わからずじまいということ。

こんな苦労をしないといけないのは、Ubuntuのデフォルト日本語入力が良くないせいだと思う。あの変なデフォルトやつを使い続けたい人はあまりいないだろう。Fcitx5を導入すれば格段に良くなるので、PCに慣れている人にはデフォルトがひどくても大した問題ではないとも言える。しかし、そうでない人にとってはFcitx5をまともに使えるようにするための設定もややこしい上に、GNOMEシェル拡張を導入するやり方も分かりづらい。

最近Linuxデスクトップが熱い、今こそWindowsからLinuxに乗り換えるときだ、みたいなのがYouTubeのトップに出てくるのをよく見る。こんなのはずっと昔から繰り返されていることだ。OSのインストールがボタンをクリックしていくだけで進められるようになって格段に楽になって、これは大変な進歩ではあるけど、それだけではまだ足りない。今回やってみて根本的な部分が解決しているというわけでもないように感じた。これは他のディストリビューションであってもそんなに変わらない。どんなに扇動的に騒ぎ立てても、少なくとも日本語ユーザーにとっては、現状のままではLinuxデスクトップがWindowsやMacの代わりになるものではないし、そうなる必要などないように思う。

そんなことはどうでも良くて、今年残りはもう何もしないつもりだったところ、ちょっと意義のあることができた。これまでの動画の中では一番お役立ち度が高いものに思える。一方でなぜこんなことをしているのかという虚無感のようなものもある。結構大変な作業だったせいだ。