本とゲームの整理

一昨日、アマゾンで本を買った。本当に欲しかったのはUNIX Network Programmingの第3版だった。その他には、Introduction to Algorithm 第4版、Modern Operating System、Computer Networkなどが続く。大体欲しいのは英語の本ばかりだ。今は円安が続いているため、洋書は和訳書と比較して軒並み高くなっている。 原著とその和訳書が並んでいると、どうしても価格を比較してしまって、和訳書の方を買ってしまうことが多い。本当は原著のほうが欲しいことが大半だ。価格だけが問題ではない。洋書の新品も中古もマーケットプレイスでの海外の出品者からしか買えないことが多い。その場合、当然、手元に届くまで日数がかかる。それは仕方がない。それだけではなく、本当に届くのかと不安な気持ちで待たなければならないのが厄介だ。安心して変えるなら迷わず買っているというものがいくつもある。今回も、そういう理由で購入を見送った。

 必要としている本にかかる費用をケチるのは良くない。高いからと言って読まずにいたら、より多くの損失を出す可能性がある。費用をけちらないとしても、必要のない本を買うのも良くない。本棚のスペースと脳の記憶スペースも浪費する。脳の記憶スペースの浪費してくと、その本を早く読まないといけないと駆り立てられるような心理状態に追いやられる。スペースには限界がある。いつまでも放置状態のままスペースを所有していることはできない。あまりに長い期間放置しておくと、そのうち気にならなくなってくる。そうするとまた新しい本を受け入れるだけの余裕が出てくる。そして、またスペースを浪費して、とループに入る。もうこんなことをずっと繰り返してきているように思う。駆り立てられているのが通常の状態なのか、そうではないのかわからなくなっている。

 数年前に初めて電子書籍のサブスクリプションに加入した。必要のない本を購入しないようになる効果は絶大だった。ちょっとした分野の解説書は大体揃っている。例えば、Python入門とかDocker入門みたいな本はたくさんある。そのため、大量に出回っているそういった類の本を購入しようという気持ちは完全になくなった。その分本を買う量が減ったというのではなく、サブスクリプションでは提供されないような本に目が行くようになった。どんなのかと言うと、最初に上げたような重厚な本がそうだ。料金として支払っている分だけ回収しようという気持ちは不思議と湧かない。料金が安いせいもあるだろう。良いことなのか悪いことなのかどうかというと、良いほうだろう。必要ならいつでも読めるという安心感を与えてくれるだけでも料金分の価値はある。必要のない本を買って、無駄に駆り立てられるような状況になる機会はぐんと減った。

 ここ数年の間で、本とゲームソフトの買い物の仕方が随分変わった。以前は、大型の中古本屋によく足を伸ばして物色しに行ったものだ。今ではせいぜい月に1回、もしかしたら半年に1回とかそのくらいしか行かなくなってしまった。お店に入ってなんか気になるものがないかと物色すると、かならずちょっと気になる程度のものが目に入ってくる。そうなると、今買い逃したら二度と手に取ることはなくなると駆り立てられて、それまでは全く欲しいなどと思ってもいなかったものを買ってしまう。そうやって手に入れたものは、大体は本当に必要なものではなかったと後で気づく。そんなことをしばらく繰り返していた。全部が全部不要なものというわけではない。中には本当に自分にとって価値があって、買えて良かった、偶然出会えてよかったというのもいくつかある。でも、残念ながら多くはそうではないようだ。いくつかの中から一部を取得するための必要経費とも言えなくもないが、あまり回収効率は良くない。

 ゲームソフトもよく安くなった中古のソフトを買い漁っていたのだけど、もうそれも全然やらなくなった。それも、メインのゲームプレイ環境の中心を、PS4のダウンロード販売に完全に移行してしまったからだ。ダウンロード販売の場所であるPS Storeでは、常に何かのセールをやっていて、かなり安く買える。大体中古ソフトにつけられている価格と同じくらいになっている。セール中に買わないといけないと駆り立てられるのは、中古ショップを徘徊していたときとあまり変わらないかも知れない。実際、かなりの量のソフトを購入して未プレイのままだったりする。そう考えるとあまり買い物のスタイルは変わってないのかも知れない。本当にプレイしたいゲームを買うのではなく、セール価格を見て、今買わないともう買わないかも知れないと、自分で選択していると言うよりは買わされている感じがしないでもない。しかし、限定的にはなってきた。以前は中古ショップのラインナップを一通り舐め回していたので、所持している古いハードのソフトまで手を伸ばしていた。ショップに行かなくなったので、もう古いハードのソフトが増えることはあまりなくなった。PS4の中だけで完結している。

 所持している本、ゲームソフト、音楽ソフトはブクログで管理している。今の状況は、全アイテム数が2241ある。そのうち未消化のものは大体1600だ。およそ70%が消化できていない。ゲームはもっと顕著で562本中493本が消化できていない。およそ87%が未消化となっている。少しは手を付けたものは、予想ではは50%くらいだと思う。それにしたって半分は全く手を付けていないということになる。これは、買うだけ買って開封すらしていないのと同じ状態だ。音楽ソフト、大体はCDのことなのだけど、これはあまり買わなくなった。買ったとしても少なくとも1回は全部聴いている。そんなに悪い状況ではない。マンガもあまり買わなくなった。そして、買ったとしてもやはりちゃんと1回は読んでいる。問題なのは本とゲームソフトのようだ。

 来年は、本とゲームを消化することを頑張りたい。ゲームをプレイするのに頑張らないといけないというのはおかしなことに思える。でもそうしないと新しいゲームも買っても、また増えた、と思うだけで、ハッピーな気分になれない。しかし、1年で500本消化するのは不可能だろう。1年どころか生きている間に可能なかどうかも疑わしい。ここは思い切った決断が必要だ。処分しようという気にはならないけど、一度、最初だけやってみて、直感で面白いか、面白くなる可能性があるかどうかを判断してしまう。本当はちゃんとプレイしないと面白いかどうかはわからないものだけど、500本に対してそれを行うのは不可能だ。割り切るしかない。不幸にも合格ラインに到達しなかったものは、押し入れで眠ってもらうことにする。これでまずは100本くらいにまで絞ることを考えよう。本も同じように500冊くらいまで絞ろう。本の場合はゲームソフトほどには手放すことに抵抗はない。いくらかは手放すことも必要だろう。

 今年も残り2日となった。大掃除ということで、来年読むべき本とゲームを整理して、気持ちよく新年を迎えるようにしたい。

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