5章「メモリ管理」がすごく良かった。 要は仮想メモリの話で、Linuxがどのようにそれを実現しているかを知ることになる。 ここを読めば、ポインタの値である整数値が何の意味を持っているかさえ理解できるようになる。 すごいいいことが書いてある、と興奮しながら読んでいた。 終盤まで来て、ここまでやる必要があるのかどうか、ふと疑問に感じ始めた。 歯痛とそれに伴う熱のせいもあって気力が落ちていたので、手を動かさずに読むことに集中していた。 その分、精神に負荷が集中して、最初のモチベーションを維持することが難しくなってきていた。

一体なぜこの本を読んでいるのだろう。 一言で言えば、興味があるからになる。 そして、どの章もとても興味深いトピックを扱っている。 ただ、ここまで詳しくなりたいとは思っていなかった。 書かれていることの20〜30%くらい部分の理解で満足できそうなもので、それ以上の体力と精神の投資は割に合わないと思い始めた。 Linuxユーザーでカーネルに興味がない人はあまりいないだろう。 だからといって誰もがカーネルに精通するべきとは誰も思わないだろう。 必要がなければ近づかない、のほうが正しい気がする。

専門でない分野はできるだけ平均的なレベルにとどめておきたい。 この本のアプローチは、理論寄りではなく現実よりなので手をつけやすいのだが、扱っている内容はやや専門領域に踏み込みすぎている。 そう判断して、6章以降は10%程度を回収する程度の読み方をして終えることにした。 ぶっちゃけ適当に流しておいた。

とても良い本だけど、たぶん今読むものではなく、読む気力もなかった。